作词 : キタニタツヤ
作曲 : キタニタツヤ
窓が開いた
朝の匂いで乾いた喉を潤した
おはよう
街は今日も火薬の匂いさ
逃げ惑う小さな羽虫を捕まえて
「ごめんね」
糖の国へ、神によるメスを入れたら
全てさかさまさ
口を開いて、今日もいのちを頬張って
彼が見ていることすらも、忘れていたんだ
窓が開いた
朝の匂いで二度目の呼吸が赦された
彼は遂に、優しい光で朱色に爛れた食器を携えて
食卓につく
糖の国へ、神によるメスを入れたら
全てさかさまさ
口を開いて、今日もいのちを頬張って
街は沈んで、糧になる
ひとつの身体へ
糖の国へ、神によるメスを入れたら
全てさかさまさ
口を開いて、今日もいのちを頬張って
彼が見ていることすらも、忘れていたんだ
そろそろ私たちの眼球を、橙色の救済が貫通する頃だ
夜の足音を聴きながら、人々は浴槽の底でずっと待っている
もうおびえる必要はない 銀色のスプーンが迎えにやってくる
食卓に並んだ私たちを、彼は天井からずっと見ていたから