作词 : まめこ
作曲 : Kaisaki
どうかどうか ねえ 触れさせて その柔らかな声に
今宵巡り合う 月と蝶の小夜曲 -Serenade-
夜露にその羽を濡らして 唄うように啼く蝶
甘い香りを求めて夜を 愛を 舞い踊る
ひらり
白く細く光りを纏い 揺れる月の花弁
清廉な風に震えて 今日も貴方を待ちましょう
悠久の静寂(スィオピ: σιωπή -Siopi-)が示す
決して触れぬ 空と地のように
ほんの束の間の虹(げんそう)に過ぎないのだと
だけど...離れたくない
結び 交わる 心(カルディア: καρδια -Kardia-)
罪よ 我等が愛を導き給え
温もり絡めた手(ケイル: Χειρ -Cheir-)
響く 高らかに突き刺す警笛
今すぐに止めて カイロス(Καιρός -Kairos-)
スタヴロス(σταυρός -Stauros-)は引き裂かれた
いざ我等が道を示さん ウラノス(ουρανός -Uranos-)の運命の下
凛と咲き誇れ 宵闇に 二つ星となる
胸を焦がす甘美の瞬間(囁き合う 花を抱いて)
溺れて仕舞いたいの(仔猫のように戯れ)
夜光の粒降りしきる森で(真実は残酷)
朝を畏れて
廻る廻る明日はアスター(ἀστήρ -Asteer-) 覗いたのは禁断の匣
後戻りはもう出来ない この身果てても
けして、離れたくない
ディアボロス(διάβολος -Diabolos-)は牙を剥いて
叫ぶ 叶わぬ願い 空を切る熱
逃げられないアルコーン(ἄρχων -Archoon-)
響け 孤独に息づく魂よ
これは呪われしハイマ(αίμα -Haima-) Stephanosは投げ捨てよう
いざ我等を照らす光は 往にし方の記憶の下
紛れ 永久の黒雲に 愛を交わし合う
甘美に胸を焦がして
欠けた 片翼に触れてしまったら
二人でなくば進めない 溺れて仕舞いましょうか
繋がり 燃える 心(カルディア)
愛よ 他には何も望まないから
脆く解かれた 手(ケイル)
誰も 知らない世界の片隅へ
これは破滅への夜想曲 -Nocturne- 何もかもを捨てさせて
どうかどうか 朝よ遠くへ 置き去りにして下さい
夜の静寂に身を潜める 憐れな月と蝶
深い霧でこの世界から
お願い 隠して
時を止めて 二人きり このまま
共に生きたい