作词 : Kentaro Otsuka
作曲 : Umi Ogimi
大丈夫ですか?
え、ああ
ああ、よかった
ああ、いや、すいません
いえ、もしかして、苦手でしたか、やっぱり
いや、そんなことはないんです
すみません
いや、本当にそんなことはないんです
そうですか?
はい、本当に
ならいいんですが
いや、なんでもないんです、昔のことを
昔のこと
ええ、ちょっと思い出して
そうですか
はい、すいません
いや、全然、子供の頃読んだアンデルセンを忘れた者に、文学について語る資格はありませんから
…… なんですか?
人魚姫
いや ……
そんな昔じゃないです
例えばですよ
例えば
食も一緒です
面白い方ですね
変わりませんよ、あなたと
どこかでお会いしましたか?
いやいや
お強いですね
…… いえ、人並みに
僕もです
いやいや
朝から飲みたいでしょ う
次の日の朝までですね
はい
常識です
常識ですね
どうぞ、もし苦手じゃなければ
いや、苦手じゃないですが、ほとんど自分が食ってますよ
いえいえ、もう腹一杯ですから
…… 本当に?
ええ
これはあれですね、一種の批評ですね
なんですか?
批評
批評
はい
湯豆腐が?
材料と、形式がある
豆腐が材料です、例えば
聞かれてましたか?
なんですか?
いや、さっきの話
話?
あ、いや
何を思い出したんですか?
いや、大したことじゃないですよ、ほんとに
トラウマですか?
トラウマ?
湯豆腐トラウマ
ないですよ、そんなの
そうですか
いや、ないでしょう
わかりません
あるのかなあ
タクシーでも呼んで、どこかよそへ行きませんか
…… いいですが、
ちょっと行きたいところがあるんです
どこですか?
隅田川です