作曲 : 坂部剛
暗闇に溶けて 消えたのは
細い 細い 月
銀色の三日月
真っ黑なキャンバスに残る
古い 古い 傷
銀色の三日月
今は何も見えない
深い 深い 闇
真夜中の墓地へ 続く道
Faust:まったく どうして僕がこんな事に付き合なくちゃいけないんだ
Heath:すみません 先生
Nero:よく言うな
真夜中の墓地 二人だけじゃ危険
そう言い出したのは あんただろう
Nero:面倒くさがり屋の割にゃ真面目だな
Faust:同行している お前もな
真木晶:お二人どもありがとうございます
Nero:あんたまでついで来ることなかったのに
賢者さまに何かあったら 他の国の連中に怒られそうだ
真木晶:すみません ヒースが聞いた噂って言うのが どうしても気になってしまって
Heath:あの塔が崩れたのは地震じゃない
Shino:墓地から出てきた
合:巨大な鳥の仕業
Nero:俺には信じられないけどな
Heath:でも 確かに見たという人がいたんです
Nero:塔を壊すなんて そんなのもう怪物じゃねぇか
Shino:怪物はいるぞ
俺も東の国のシャーウッドの森でワイバーンに出くわした
Faust:グランドドラゴンにワイバーンか
この地に魔法生物が現れてもおかしくはない
Shino:安心しろ 何か出てきて 俺が仕留めてやる
Heath:おい シノ 敬語使え ファウスト先生は東の国の先生だぞ
Shino:まだ何も教わってない
Faust:授業料ももらってない
Shino:ふん
Faust:おい そっちじゃないぞ
Shino:あの丘も墓地じゃないのか
Faust:違う あそこは 処刑の丘
Heath:処刑の丘?
Faust:処刑されたのは盗賊や人殺し
そして 英雄になりそこねた罪人たち
Shino:なぜ英雄のなりそこないが罪人なんだ
Faust:何故だろうな
真木晶:ファウスト どうかしたんですか
Faust:いや
行くぞ 僕について来い
僕から 逸れるな
暗い 暗い 道
真夜中の墓地が目の前に