牧:「ああ やっと会えたのにな」
牧:「もう別れなんて寂しいよ」
牧:「さよなら きれいなきみ」
夏:「月に向かって恋しいげにそんなこと言うのは」
夏:「あなたぐらいですよ」
牧:「シャイロック!」
夏:「この度の凶事はすべて あなたのせいではないのですか」
牧:「さっ どうだろうね」
夏:「魂は酔け散ったでもまだ、態りずに焦がれている」
牧:「だって 好きだからさ」
どこが好きか教えてあげようか?
どこですか?
きらきらしてるところ
そうですか
きらきらしてるものが好きなんだ
月に焦がれて
だから近づきたくて
月に狂わされて
でも近づきすぎると見失う
碎け散った欠片も
きらきらしてる?
してるでしょうね
じゃあ、それも好き
夏:「あなたがあまりに切なく焦がれるから、」
夏:「あの月は例年よりも強い力でこの世界に近づいてきたのかも知れません」
牧:「うん」
夏:「もしもしたら、あなたがいなくなれば、世界は救われるのかも知れません」
牧:「うん」
夏:「他の魔法使い達がそれを知ったら、あなたを処刑しろと言うかも知れませんよ」
牧:「同じ言葉をたくさん使うね,かもしれないが好き?」
夏:「皮肉ですか?」
牧:「皮肉って?朝食に食べる?」
ポケットには何が入ってる?
きらきらしたものかもしれない
朝食の皮肉
ポケットにしまいたくても
きみはあまりにも大きいから
しまうことはできない
夏:「野良猫のようなあなたも嫌いではありませんが
夏:「かつてのあなたが恋しいい,偉大な哲学者ムル」
誰よりも聡明で
誰よりも高潔な
あなた
夜空を見上げて
ねえ、きれいでしょう?
夏:「あの月を想うのはお止めなさい」
愛しくて恐ろしい
俺の厄災
夏:「世紀の智者よ,月に連れて行かれたりしないで」
また会いにおいで
必ず
Written by:
Go Sakabe,Sayaka Asai