孤独な鍵を閉めた心の中の劇場で歌うよ
観客は私を嫌ってた「あなた」その顔を浮かべ
伸びきったゴムのように疲れ果てて呟く
気持ちが声になって
赤ん坊の声を聴くたびに「あんな風に泣けたら」
数百 数千 その日々を駆け
劇場を心に作り
人形になった私を置く 見下ろした景色
何も起こりはしない日常は 物語には「なれないよ」と
このままで終わるだけなの?
誰も本当の「ごめん」を言えない
表情と言葉で濁されてた 心の奥を守って
優しい嘘ならきっと許されるのかな
議題に持ち上げるの わたし 随分と演じて
木霊してゆく言葉たち
「ただいま」「おはよう」と「おやすみ」
よく読まれた台本 隅っこが砕けてるわ
She was tired and disappears continue to play
(彼女は演じ続けて疲労し、消失した)
無味無臭の生活が
表情過多の一人だけの劇場にライトを当て
「君が好き」だから、恥ずかしくて
「ばいばい」はまだ寂しいから 演じない 心からで
劇場が閉じて鳴り響いた 拍手の音は
私が鳴らす
「これがおしまい、さようなら」