宵の煉瓦通りの夜蝶市 今夜如何皆々さま
街灯に背中 毛先 手遊び 抱えてるお品書きどちら様
紅く熟れた果実の夜 目印のリボン 引かされルージュ
誘い猫が楽が口癖のトモダチ はたと見かけてない
惰性回転グランフェッテ廻され
ロマンティックチュチュは白濁した
恥じらいも失くした愛の湖畔
恍惚に溺れて沈んでく二束三文黒いスワンだ
投げ売った不浄の清純を買い戻して
恋い焦がれること赦してはくれますか?
混じりっけのない愛情のお代をください
満ちきった月の遊戲 フリルドに挿す
美味しいですか?蜜と一緒に持ってゆけ
苔生した様な匂いがこびり付く
陽の光に嫌われた部屋
散らかった光り物そのなにもかも
すべてが私を汚くする
私が売るのは自分自身だけ 浮かび上がる為もがいたけれど
待ち人は待てど暮らせど来ない いつからかそれも慣れてしまった
天井をただ見つめてる どうやって羽ばたくのかも思い出せない
間違った今日のわたしを悔いれば
生まれ変わる事叶えてはくれますか
断ち切った昨日の無垢な愛をください
喉が切れた鴉が啼いてる
もう手遅れだとわかっているのに
投げ売った不浄の清純を買い戻して
恋い焦がれること赦してはくれますか?
混じりっけのない愛情のお代をください
満ちきった月の遊戲 フリルドに挿す
美味しいですか?蜜と一緒に持ってゆけ
羽 千切って サヨナラ