作词 : yukkedoluce
作曲 : yukkedoluce
君の額に触れた掌
酷く熱さを感じたとき
君の痛みもすべて僕が
請け負えたらなんて思ったんだ
それはひとつの物語の
ほんの一節に過ぎやしない
君と巡り会って重なった想いが
やがて頁を増やしていくんだ
一節の文字列はそうやって
ひとつの物語になっていくのさ
君の情け容赦のない
信頼と美しさはまさに
炎さ
(説話を司る神の忘れられた御名においてはじめましょう。
これは、もっとも幸福な男の物語です。
さあいこうか僕と
君とならたとえ空が落ちてきても
星が砕けても問題ない
いやさすがに冗談が過ぎたけれども
君は炎さ 僕の痛みも
孤独でさえも燃やしてしまう
これが僕の一番の物語さ
君と僕の魔法の物語
(「僕と行こう?ずっとずっと僕と一緒にいよう?ねぇ、リエッキ」
君ができることは何ひとつ
この僕にはできやしない
それでもいいさ だってほら君は
ずっと僕と一緒にいるんだから
君と僕の物語が溢れるほどここにはある
君はそれを全てその小さな体で背負ってくれているんだ
一冊の本は並んでいつか
一架の棚を築くだろうさ
君の暴力的なまでの
献身と優しさはまさに
炎さ
(この身体のどこにこれほどの感情があったのだろう。
これほどの想いが、これほどの愛しさが、まだこの身体にあったなんて。
さあいこうか僕と
君とならたとえ世界に追われても
死の呪いを受けても心配ない
これくらいならば朝飯前事でしょう
君は炎さ どんな恐怖でも
悲しみでさえも溶かしてしまう
君が僕の一番の誇りなのさ
(わたしはいつからわたしになったのだろう?
……きっと、はじめてこいつに名前を呼ばれたときからだ。
これは世界で最も幸福な
冴えない僕の物語
話をしようか 説話を司る
神の忘れられた御名において
一本ずつ書架を連ねていつか
ここに図書館を建てようよ
君の灼熱の愛と
清絶な高潔さはまさに
炎さ
ねえリエッキほら
君とならたとえ空が落ちてきても
星が砕けても問題ない
あながち冗談ではないかもしれないよ
君は炎さ、炎なんだってば
僕に勇気を灯してくれる
これが君という名の魔法なのさ
君と僕の魔法の物語
(これなるは影と形の友情譚。
奔放不羈の空想と夢みるような夢の夢。
ねぇ、リエッキ——