沈んでは 眩んでは
ひとつ ひとつ 砕けて
硝子の砂浜 飲み込む時間の波
(眼に映る 応答えなき星 眠るように…)
閉じ込めたいのに
閉じ込められていた
忘れたはずの月明りさえ
(もう届かずに)
哀悼歌(こもりうた)を 捧げてくれ 崩れ落ちてゆく 方舟へ
やがて空で 朽ちる運命
知っていながら どうして 迷い 続けるの…
(欠けない月の影)
見ているか
(静かの海の上)
さよならさえ 伝えられない寓話(ものがたり)
幾億光年の残滓(なみだ)…
望んでた 願いを
ひとつ ひとつ 数えて
歩いた砂浜 声 ひとつない波
(眼に映る 応答えなき星 眠るように…)
諦めたいのに
諦められていた
掴めたはずの月明りさえ
(もう届かずに)
遥か見上げた空
いつの間にこんなに黒く
染まっていたのだろうか…
始まってさえいなかったね
きっとここからが 終わりの終わり
その始まりの終わりの終わり…
鎮魂歌(こもりうた)を 献歌って(うたって)くれ 忘れられてゆく 方舟へ
やがて全て 消える運命
知っていたから 愛せた物も あっただろう…
(欠けない月の影)
見ているか
(静かの海の上)
さよならさえ 伝えられない叙情詩(ものがたり)
幾億光年の幻(あい)だ…
stand by the ocean on the moon...
stand by the maria on the moon...