詞初ノ四句 ハ【天地の词】ヨリ
天 地 星 空 山 川 峰 谷 雲 霧 室 苔 人 犬 上 末 硫黄 猿【あめつちほしそらやまかはみねたにくもきりむろこけひといぬうへすゑゆわさる】
生ふせよ 榎の枝を 馴れ居て【おふ せよえの??をなれ ゐて】
願わくば 一切成就の 祓 奉る恐み 恐みも 白す
極て 汚きも 滞りなければ 穢きはあらじ内外の 玉垣 清浄と 申す
花は 咲いて 移ろいて
儚くも 散りゆけど
永久と 刹那 織り交ぜて 追憶は あざやかに
ごらん あれが 哀しみと
喪失に 蒼褪めては
縁 求め 戦慄いた
指先よ 唇よ
清め 祓う
那由多の 祈りを 訊け
名を 呼ぶ声は 誰ぞ
目覚め 願う 叫びは 誰ぞ
狭霧 まとう 水鏡 残り陽は 尽き 果てて
残り陽は 尽き 果てて 澪は 千々に 別たれて 目明かせど 迷い深し
ごらん 欠けた月さえも 片割れの 行方を尋ね
黄なる泉に 滴るは
悲しみか 慶ヨロコびか
玲瓏の 消易ケヤスき 魂の緒 透き居りて 得避エサらぬ 愁ひを 銜ククみませ
さあさ 目覚め
世々の 禍よ 去れ
清め 祓うは 吾ぞ
奇跡 纏マトい 還カエるは 君ぞ