蒼の彼方のフォーリズム ドラマシーディー
激闘!四島対抗ましろうどん早食いトーナメント
鳶沢美咲:あぁ、これまでの粗筋…
秋深し、美味しいもの好き、美咲ちゃん。
この季節は独壇場。
しかし、晶也は鬼コーチ。
食事制限だカロリーオフだなんて、
あたしはボクサー通って生活をしられてまして、
なのでお腹ペコペコ、
今日も練習はやる気なし〜
青柳窓果:誰に向かって言ってんの、あなたは?
鳶沢美咲:ちなみに、その鬼はFC訓練の用事で
各務先生と一緒に関東へお出かけ中…
いいな、首都は美味しいものたくさんあるんだろうな!
やっとあたしはやる気なし〜
青柳窓果:だから誰に向かって言ってんの?
倉科明日香:そんなこと言わないで
練習試合しましょうよ、美咲ちゃん!
鳶沢美咲:はあぁ〜明日香は元気でいいね!
なにその燃費の良さ。
いいエンジン積んでるんだね。
青柳窓果:バカなこと言ってないで、
そろそろ練習やるよ美咲。
鳶沢美咲:や〜だ〜 ご飯食べたい〜
食べないと一歩たりても動けないんじゃ!
倉科明日香:さき美咲ちゃん、カツ丼大盛りと狸うどん食べてましたよね。
青柳窓果:男子大学生通ってぐらい食べるからね、この子は。
それで足りないってどういうことよ?
鳶沢美咲:あたしの体は燃費が悪いのじゃ。
リッター一キロしか走れんのじゃ!
青柳窓果:言葉通りの、わがままボディーだな、まったく。
有坂真白:こんにちは!美咲先輩。
天使の私がお菓子を持ってきましたよ!
鳶沢美咲:真白!マジ愛してる、超愛してる!
有坂真白:あぁ〜みさき先輩。嬉しい、嬉しいすぎます!
例えその言葉が、私じゃなくて、
その向こうにあるお菓子に向けられてる
【のど】としても…あいたっ、んぎゃ!
青柳窓果:お菓子没収ね!
真白っちも懲りないな、もう!
有坂真白:だって、美咲先輩の愛の言葉なんて、
【エスレアなみ】の貴重品ですよ。
そのためなら、いくらでも禁を犯しますし、
【課金】だってしちゃいます。
鳶沢美咲:そうだぞ。もっと真白をジャブジャブままに浸からせるんだ〜
青柳窓果:キミたち、もう一度日向くんからガチ説教下ったほうがいいみたいだね。
鳶沢美咲、有坂真白:うっ、ええ!
倉科明日香:晶也さんの、ガチ説教ですか、怖いですよね。
鳶沢美咲:あたし、真っ直ぐに目を見られて、
逸らすなって言われて、
30分ぐらい等々と自己批判させられちゃってね。
有坂真白:私なんか、どうして真白はいつもふざけるな。
真面目にしていれば、お前はちゃんとやれるんだぞって、
目を潤ませながらお説教を食らえましてね。
あれは心に響きました。
鳶沢美咲:あぁ〜晶也の怒り方って、
怒鳴ったり物知ったりとかじゃなくて、
真正面からめげずで来るから叶わないんだよね〜
有坂真白:そうですよ。本当困ります。
青柳窓果:それ普通にいいコーチだと思うけどな〜
倉科明日香:あはっひぃっ、というわけで、
晶也さんにお説教されないためにも、
練習頑張りましょう!
鳶沢美咲:お、おおぉ…
青柳窓果:まったくダメじゃん!
鳶沢美咲:だって〜、食事制限はやっぱり狡いよ!
育ち盛りなんだよ、あたしは〜
青柳窓果:美咲の気持ちも分からなくはないけど、
一応これも部長命令だからね。
ーーーーーー
有坂真白:んん〜この様子じゃ、
せっかくいい話を持ってきたのに、
無駄になっちゃいそうですね。
倉科明日香:いい話って、なんですか。
有坂真白:えっとですね、うちのお店って、
昔から定期的に新メニューを考えてるんですけど…
青柳窓果:おぉ、知ってる知ってる!
真白うどんの新メニューは結構挑戦できたよね。
倉科明日香:とっても辛いのとか、
ビジュアル的にすごいのとかありますよね。
有坂真白:それで、私もそのメニューを開発してるんですが…
ただそれを振る舞うだけじゃ面白くないからって、
うどんの早食い大会を…えぇ?!
鳶沢美咲:何それ何それ?!
うどんの早食いって、しっかり食べられるの?
多分食べられるの?
うどんお腹いっぱい山盛り食べられるってことなの?!
青柳窓果:美咲、落ち着け、落ち着きなさいってば!
鳶沢美咲:だー、だって、あのうーどんだよ!
【しらき宝石、長崎の神獣】まで言われたうどんだよ!
それを早食いとか、大会とかって言われたら、
誰でも消費者なくなるって!
青柳窓果:神獣なんて一度も聞いたことないだけど〜
倉科明日香:真白ちゃんところのうどん、
美味しいですから、
参加する人もたくさんいそうですね。
有坂真白:あ、ちなみに参加自由です。
鳶沢美咲:窓・果!これはもう参加するしかないって!
【?】お願い参加させて…
青柳窓果:ダメに決まってるでしょう!
鳶沢美咲:お願いだから、ご商談から、
食べた分はきちんと消費するから、
【もうあたし、このあたし切んじゃうから止めてくだちゃうよ…】
倉科明日香:美咲ちゃん、心だけ飛んじゃってますね。
有坂真白:こんな真剣にお願いしてる美咲先輩、
初めて見ました。
青柳窓果:本当もう、まったくだねまったく。
あぁ、わかったよ、日向くんには甘いこと言っておくから。
鳶沢美咲:窓果!窓果!!ありがとう!!!
青柳窓果:ただし、これから大会まで
いつも以上にしっかり練習するのが最低条件だよ。
鳶沢美咲:もっちろん、飛んで飛んで飛びまくっちゃんから!
…飛ぶにゃん!
倉科明日香:あ、美咲ちゃんもう練習にいっちゃいました。
有坂真白:すごい勢いですね。
倉科明日香:よーし!私も負けないですよ〜!
有坂真白:え、待って、待ってください〜!
青柳窓果:あのやる気が、いつも持続してくれればな〜。
それにしても、へ、うどんを早食い大会って、
いったい誰が出るんだろう?