イギリス政府が進める大がかりな歳出削減の影響で
事業の行方が注目されていた日立製作所などによる高速鉄道プロジェクトについて、
イギリス運輸省は、1日、事業規模を縮小したうえで正式な契約に向けて交渉を進めると発表しました。
この事業はイギリス国内の老朽化した鉄道車両を最大で1400両更新するもので、
当初の計画では事業規模は日本円で1兆円近くを見込み。
おととし日立製作所などが高速鉄道用の車両の製造などの受注に向け優先交渉権を得ていました。
これについてイギリス運輸省は、1日、
「電気とディーゼルを組み合わせた、
よりコストを抑えた提案が日立側から出された」として、
年内の最終的な契約に向けて交渉を前進させることを明らかにしました。
ただ、更新する車両の数は500両規模にまで減らし
総事業費も日本円でおよそ6,000億円規模に縮小されるということです。