作词 : 夏央
作曲 : 夏央
枯れていた 散っていた
花にも
命があって そこにあって
綺麗だった
僕は僕を生きるのが厭になって
投げ出したいのに
綺麗だった
息を吐いた 十二月の夜だ
雨が降ってた それはやがて雪に
降り積もっては 解けてしまうのが
僕みたいだと 息を吐いた
誰かが生きたかった今日を僕は
うずくまったまま費やしていくんだ
寒さで何も感じなくなったら
それでいいのに
こんな僕も命だった
確かな愛がここにあって
望まれた命だった
僕は僕を生きるのが
当たり前悲しくなってた
泣いてたんだ
「君はいつも泣きながら、花を抱いて僕に会いに来た。」
「悲しみを分かち合える言葉が欲しいって、君は言うんだ。」
「そんなもの、僕に分かる筈がない。」
「僕も君と同じなんだよ。」
新しい季節が
花になって 色を付ける
あの日散った花は
命になって 風に揺れてた
春になって 花が咲いて
あの日が
終わりだった 始まりだった
心が生きていたいと叫ぶのに
僕は僕を赦せなかった
こんな僕を
情けないな
この世界の全てを
僕のせいに 誰かのせいにしたかった
僕は僕を生きてもいい
そう思える花に出合ったよ
綺麗だった