息が詰まりそう
息が詰まりそう
きみがいないと
ここにいないと
きみはつまり
この暗闇を照らす
わたしの月みたいな人
高熱に浮かされたあの毎日
気付けば空蝉残して木枯らし
凍えたベンチを爪で愛撫し
悪い夢みたいに忘れてしまえばいい
そうやっていくつも噓を塗り重ねては
心の底を埋める静けさが
こんなにも耳を刺すなんてずっと知らなくて
雲の合間にまだ探してるのは
ただ踊りたいと舞い散るような
静寂と静寂の間を優しく繋ぐ声
どのくらいきみを想えば仄暗い夜は終わるのだろう
息が詰まりそう
息が詰まりそう
きみがいないと
ここにいないと
きみはつまり
この暗闇を照らすわたしの…
怖い夢を見ているのならそこから目を覚まして
悲しい顔ばかりずっと後遺症のように浮かんで眠れない理由を
どうしようもなく震えているのはなぜか教えて
たぶんこの心さえも押し殺してここで生きていたら
自分がもう自分じゃないみたいになって耐えきれないから
あすもちゃんと顔上げていいんだよ
月がきれいって、きみが教えて
どのくらいきみを想えば仄暗い夜は終わるのだろう
息が詰まりそう
息が詰まりそう
きみがいないと
ここにいないと
きみはつまり
この暗闇を照らす
わたしの月みたいな人