例えば僕から総ての色彩が 失われ闇に落ちて逝くよ
黒い箱庭に敷き詰めた十字架 悪意囁く絶望の「マリア」
「月が満ちて行く 絶望に染まる
青い血が 流れ出していた」
覚醒れば光が満ち溢れていた 白い羽が舞う麗しの楽園
美しきがこの体を包む 花園へ導く美徳の「マリア」
罪を隠し 又 一人
「マリア」が眠る懺悔ノ「柩」へ
逆さまに覗く
「柩」の中は絶望か花園か?
人々は 皆 記憶の中で眠り
現実から架空の空へと終焉
開いた「柩」へと導かれていた
悲鳴と歓喜に歪む夜へ…
もしも願いがただ一つだけ叶うなら
僕の背中に銀色の翼をください
見渡せば貴女は何処にも見えない…
腐り逝く楽園…
「絶望の柩を選ばされた貴女は 腐り逝く人々に取り憑かれた奇形の人形のよう
ただ病的な感情を一人吐き散らせていた 震えた手首から蒼白く美しくも醜くも見間違う
冷酷な青い血を 横たわる無数の残骸たちの口へ 次々と注ぎ込んだ…
僕を恨む貴女は 蘇り逝く残骸達を従え きっと 僕を殺しに来るのだろう…」
「月が腐乱り逝く」
月が死に老ける 悲しみに染まるマリアの姿は
逆さまに覗く 「柩」は貴女と奇怪な残骸達を吐き出す
今 私は貴女に囚われ
吊るされた罪が楽園を滅ぼす
失明した白い眼球に刻まれた血文字は
架空の瞳に血の涙が流れ出す様に
ドロドロと垂れ流していた私の…
ケラケラと笑っていた 奇形の人形達
「マリア」が眠る懺悔の柩 血で血を洗う×××の様に
魔鏡に映る私の姿 残酷なる生命…「裏切り」の結末