吾亦紅 (Live) (2013.3.25 日本橋公会堂40周年ファイナルコンサートより) - 吉幾三 (よし いくぞう)
词:ちあき哲也
曲:杉本眞人
マッチを擦れば
おろしが吹いて
線香がやけにつき難い
さらさら揺れる吾亦紅
ふとあなたの吐息のようで
盆の休みに帰れなかった
俺の杜撰さ嘆いているか
あなたにあなたに謝りたくて
仕事に名を借りたご無沙汰
あなたにあなたに謝りたくて
山裾の秋ひとり逢いに来た
ただあなたに謝りたくて
小さな町に嫁いで生きて
ここしか知らない人だった
それでも母を生き切った
俺あなたが羨ましいよ
今はいとこが住んでる家に
昔みたいに灯りがともる
あなたはあなたは家族も遠く
気強く寂しさを堪えた
あなたのあなたの
見せない疵が
身に沁みて行くやっと手が届く
ばか野郎となじってくれよ
親のことなど気遣う暇に
後で恥じない自分を生きろ
あなたのあなたの形見の言葉
守れた試しさえないけど
あなたにあなたに
威張ってみたい
来月で俺離婚するんだよ
そうはじめて自分を生きる
あなたにあなたに
見ていて欲しい
髪に白髪が混じり始めても
俺死ぬまであなたの子供