チルノンクエスト⑨~そして闇鍋へ~ - Halozy
詞:いずみん
曲:東方紅魔郷 ~ the Embodiment of Scarlet Devil
まんまる
月も凍る夜だから
お・な・べ いろいろ
ブチ込みぐつぐつ煮込む
やみなべ なんでも
気の向くまま入れればいい
お・な・べ にるにる
煮る煮る元気煮る煮る
よせなべよ
ぐろぐろ
なんか入れればできるぞ
お・な・べ!ちょきちょき
ザリガニ入れて食べるぞ
かになべこんぶの
ダシは意味ない気がする
お・な・べ にくにく
肉肉野菜肉肉
すき焼きだ
材料を求めた
ふもとの村では
「⑨だ⑨だ」と石を
投げられ
八百屋に行ったら
塩を投げられて 肉屋
行けばシャッターが閉まり
たたずむ
あたいはどうしても
鍋食べたい
右手でひのきの棒を
強く掴んだ あ
手に入れるためで
逃げ出すためじゃなく
街を飛び出して
あてなく走ってた
左手のなべのふた
は決意の盾
鍋を食べるまで
あたい泣かない
並み居る妖怪
撃ち倒し走った
痛みすら凍らせて
食材を探した
赤く煮え滾る
氷を知ってるか
それこそがあたいの名
氷の妖精チルノ
材料を求めて
村を後にして
三年 出会いと
別れの日々に
いつしか鍋など
忘れてしまった過去で
そんな事より
セカイを救うと
誓ったあの丘を思い出し
進んだ 血染めの困難
が待つ先へ
駆ける決戦の間へ
立ちはだかる敵に
足を崩されて
折れるひのきの棒
この手に有るのは
おなべのフタひとつ
セカイ救うまで
あ たい負けない
遂に決戦の時
邪悪に笑う魔女
右手には何も無い
それでも立ち向かう
激しい攻撃
受けて消え行く意識
走馬灯の中には
旅立ちの決意が
鍋を食べたかった
そう願った瞬間に
左手のなべのふた
輝きを放って
魔女を道連れに
真っ白に砕け散った
もう涙が止まらない
今日は鍋にしよう